前回のブログでは、子どもたちが安心して遊べる空間づくりのために「年齢に合わせたエリア分け」と「共遊エリアの工夫」について
お伝えしました。
今回はその続きとして、エリア設計の残りのポイントを取り上げていきます。
多様な遊びを取り入れる工夫(感覚・運動・静かな遊び)
インクルーシブな遊び場では、体をたくさん動かす運動遊びだけでなく、感覚を刺激する遊びや、落ち着いて過ごせる静かな遊びもバランスよく取り入れることが大切です。
感覚遊び には、砂場や水遊び、触感を楽しめるパネルなどがあり、感覚が敏感な子もそうでない子も安心して楽しめるよう、さまざまな工夫を用意します!
運動遊び では、スロープ型のすべり台や低めのクライミング、座面に工夫のあるブランコなど、体の動かし方や能力が違う子どもたちも一緒に楽しめる遊具がポイントです🤸♀️
静かな遊び としては、本を読めるコーナーやベンチ、小さな小屋のような落ち着けるスペースを設け、集中したい子や休憩が必要な子が安心して過ごせる環境を整えます🌿
そして何より大切なのは、どの遊びも「いろいろなレベル」で挑戦できるようにすること🔥
簡単に関われる遊び方から、少しチャレンジが必要な遊び方まで用意することで、自然に子どもたちの参加の幅が広がります!
ユニバーサルデザインの工夫ポイント
ユニバーサルデザインは、ただスロープを設置するだけではありません。細かな工夫が、実際の使いやすさを大きく左右します。
たとえば、車椅子でも利用できるスロープ付きのすべり台や、乗り降りしやすいプラットフォーム、移乗用の手すり、転落を防ぐ縁取りを設けることで、自分の力で楽しめる可能性が広がります!
握力が弱い子どもには、軽い力で回したり押したりできるレバーや、大きめのグリップがあると安心です。
操作に力が必要な仕掛けには、補助の工夫を加えると、もっと気軽に楽しめます♪
視覚や聴覚への配慮としては、移動ルートや段差を分かりやすく示す色分けや、触ってわかるマーカーや点字表示も役立ちます🌈
音を使った仕掛けには、音量調整やオン/オフの切り替えがあるとさらに親切です👌
案内板や遊具の説明には、イラストやピクトグラムを取り入れたり、シンプルな文章や複数の言語で表記することで、より多くの人に伝わりやすくなります!
こうした工夫は、実際に遊ぶ子どもだけでなく、介助する人や見守る人の負担を軽くすることにもつながります。
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エリア設計は、インクルーシブな遊び場づくりの土台となる大切な要素です。
年齢に合わせたエリア分けで安全と成長を支え、共遊エリアで自然なつながりを生み、さまざまな遊びをちりばめることで、
子どもたちの笑顔が広がっていきます。
そこにユニバーサルデザインの工夫を加えることで、誰もが安心して過ごせる、居心地のよい遊び場が実現します。
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