インクルーシブな遊びが、子どもたちの「学び」を育てる理由

「遊び」と「学び」は、別のものとして考えられることが多いかもしれません。
けれど、子どもたちの成長を見ていると、その境界はとても曖昧で、
むしろ遊びの中にこそたくさんの学びが含まれていることに気づきます。
特に、インクルーシブな遊び場では、子どもたちが自然に関わり、試し、感じる中で、学びが日常的に生まれています。
今回は、インクルーシブな遊びがどのように子どもたちの学びを育てていくのかを考えてみます。

社会性や共感力が育つ「一緒に遊ぶ」体験

インクルーシブな環境で遊ぶ子どもたち

インクルーシブな遊び場では、年齢や身体能力、得意・不得意の違う子どもたちが、同じ空間で遊びます。
そこで起きているのは、特別な教育ではありません。
順番をゆずり合ったり、相手の動きに合わせて遊び方を変えるなど、ごく自然なやりとりです。
ここで育っているのは、「ルールを守る力」ではなく、「相手を感じながら関わる力」。
いわば、社会性や共感力の土台です。
教えられて身につくものではなく、一緒に遊ぶ中で自然に育っていくことに、大きな意味があります。

 

遊び場は「失敗できる環境」である

難しい遊具に挑戦する子ども

遊びには、正解がありません。
・うまく登れない
・思ったように進まない
・転んでしまう
そんな場面が、当たり前のように起こります。
けれどそれは「失敗」ではなく、子どもにとっては試しているプロセスそのものです。
インクルーシブな遊び場では、遊び方が一つに決められていない分、子どもは自分なりの方法で関わることができます。
別のルートで登ってみたり、他の子のやり方を見て真似してみたり、一度離れて、また戻ってみたり。
こうした繰り返しの中で、どうすればできるかを自分で考える力が育っていきます。
これは、学校教育でも重要視されている、主体的な学びの原点ともいえる体験です。

 

自己肯定感につながる「自分なりの成功体験」

インクルーシブな遊び場には、さまざまな関わり方が許されています。
どの関わり方も、「正解」であり、だからこそ子どもたちは「自分なりのペース」で遊びに参加できます。
そしてその中で、できなかったことが、少しできるようになる。
誰かと一緒に遊べた・同じ場所にいられた、という小さな成功体験を積み重ねていきます。
インクルーシブな遊び場は、「できることだけが評価される場所」ではなく、
“ここにいていい”と感じられる場所なのです。
その感覚は、やがて自己肯定感へとつながっていきます。

 

遊びは、多様な力を同時に育てている

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遊びの価値は、ひとつではありません。
身体を動かすことだけでなく、
コミュニケーション、想像力、表現力など、さまざまな力が同時に働いています。
実際、近年の遊び場づくりでは、子どもの能力を多面的にとらえる考え方も取り入れられています。
遊びは、複数の力をバランスよく育てる「環境」だといえるかもしれません。

 

おわりに

インクルーシブな遊び場で起きているのは、特別な教育プログラムではありません。
ただ、一緒にいられる・やってみられる・自分のペースで関われるといったなシンプルな環境が整っているだけです。
けれど、その中で子どもたちは、人と関わること・自分で考えること・自分を認めることといった、
これからの社会で大切になる力を、自然に身につけていきます。
遊びは、単なる「余暇の時間」ではなく、子どもたちの大切な学びの場です。
アソビトはこれからも、誰もが同じ場にいられ、それぞれの関わり方を選べる遊び場を通して、
子どもたちの学びと成長を支えていきます。

 

 

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